【Antihero】概要
ANTIHERO SKATEBOARDS(アンチヒーロー)日本ではアンタイヒーローとも言われたりする。アメリカ・サンフランシスコ発のスケートボードブランド。1995年にプロスケーターのジュリアン・ストレンジャー(Julien Stranger)によって設立され、リアルなストリートスケートと反骨精神を体現するブランドとして知られている。
その名のとおり、正統派のヒーロー像とは真逆の「アウトサイダー」や「社会不適合者」にフォーカスしたスタイルが特徴。アートワークや映像作品にも独特の世界観があり、デッキやアパレルなどの商品はハードコアなスケーターから熱い支持を集めている。
【Antihero】の歴史と背景
Antiheroは1995年、スケートボード業界が次第に洗練され、商業主義へと傾きつつあった時代に登場した。設立者のジュリアン・ストレンジャーは、Thrasher Magazineと深い関わりを持つスケーターで、「本物のスケートボード」を追求する場としてこのブランドを立ち上げた。
ブランド初期から、アーティストのトッド・フランシス(Todd Francis)がビジュアル面を担当。彼が描くワシや墓石、皮肉たっぷりのキャラクターたちは、Antiheroのアイコンとなっている。
また、Antiheroはデラックス・ディストリビューション(Deluxe Distribution)傘下のブランドとして、REALやKrookedと並ぶ存在感を放つ。90年代後半から2000年代にかけてリリースされた映像作品は、そのラフでダーティな表現により、多くのスケーターに影響を与えた。
【Antihero】の商品ラインナップ


Antiheroの主力商品は、インパクトのあるアートワークが施されたデッキ(スケートボードデッキ)。ストリート向けの標準的なサイズはもちろん、クルーザータイプのオールドスクール形状まで幅広く展開しており、使いやすさと個性を両立している。
アパレルラインも人気が高く、グラフィックTシャツやパーカー、キャップなどは、Antiheroらしい毒っ気とユーモアの効いたデザインが魅力。
近年ではVANSやSupremeとのコラボアイテムも展開され、スケート以外のファッションシーンからも注目を集めている。
なお、トラックやウィールなどのパーツは製造していないが、同じDeluxe系列のThunder TrucksやSpitfire Wheelsとの相性も良く、ブランドとしての統一感がある。
【Antihero】チームライダー
- Julien Stranger(ジュリアン・ストレンジャー)
- Grant Taylor(グラント・テイラー)
- Frank Gerwer(フランク・ガーワー)
- Tony Trujillo(トニー・トルフィーヨ)
- Raney Beres(レイニー・ベレス)
- Daan Van Der Linden(ダーン・ファン・デル・リンデン)
- John Cardiel(ジョン・カーディエル)
- Peter Hewitt(ピーター・ヒューイット)
- Chris Pfanner(クリス・ファナー)
- Austin Kanfoush(オースティン・カンファッシュ)
まとめ
Antiheroは、派手さや流行とは無縁。けれども、ストリートで生き抜くリアルなスケーターたちの“生き様”が詰まったブランドだ。
1995年の誕生以来、その反骨精神と独特な世界観はぶれることなく、今なお世界中のスケーターに影響を与え続けている。
「上手さ」だけじゃなく、「姿勢」や「魂」で滑る。そんなスケートスタイルを目指すなら、Antiheroは間違いなく選ぶべきブランドのひとつだ。