ブラジル・ポルトアレグレで開催された Red Bull Building Drop。
ブラジル・ポルトアレグレで、スケートボードの歴史に刻まれる事件が起きた。

Red Bull Building Drop。伝説のスケーター サンドロ・ディアス(50歳)が、22階建てのCAFFビル(高さ88.91m)からドロップインし、ギネス世界記録を2つ更新した。
スピードは103.8km/h、ドロップインの高さは70m(落差60m)。
都市伝説みたいに語られてきた「究極のランプ」が、ついに現実になった。
13年越しの夢

サンドロはこう語っている。
「一番伝えたいのは“夢を諦めるな”ってこと。13年以上の夢をようやく叶えることができた。限界を押し広げる挑戦だった」
この挑戦は、長年ブラジルのスケートシーンで噂されてきた都市伝説を実現させるものだった。
CAFFビルはその独特な曲線から“巨大なクォーターパイプ”と呼ばれ、ミームやフェイク動画のネタになっていた。
ビルがランプになる瞬間
舞台は、ブラジルにある CAFFビル(Centro Administrativo Fernando Ferrari)。

外壁の曲線に板を貼り合わせ、巨大なクォーターパイプに仕立てた。
見た目からしてクレイジーなんだけど、実際に滑るときのスケール感は想像以上。
安全のためにMotoGPで使うエアバッグも設置されてたけど、それでも“落ちる”っていう恐怖は消えないはず。
それを迷わず突っ込んでいくのが、サンドロのすごさだ。

サンドロ・ディアスのすごみ
“Mineirinho” の愛称で知られるサンドロ・ディアス。X Gamesで900を回し、ヴァートを切り拓いてきた男。
50歳を過ぎても、なお世界を驚かせるトライを続けてる。

スケートは若い奴のものだって? いや、サンドロを見ればそんなの関係ないって分かるだろ。
彼のドロップインは、スケートの“挑戦は終わらない”ってことを証明してくれた。
サンドロの言葉と仲間の声
サンドロは挑戦後、こう語っている。
「これは自分のためだけじゃない。スケートボード全体にとって大きな成果だと思う。可視化されたことで、みんなにチャンスが広がる」

彼の挑戦には、世界のトップスケーターたちも反応した。
ライアン・シェクラー:
「サンドロはいつだって限界を超えてきた。50歳でこれを成し遂げるなんて、本当にリスペクトしかない」
そしてトニー・ホークも称賛:
「スケートは常に進化している。でもサンドロは、みんなが思っていた限界を5倍くらい飛び越えてしまった」
スケートはまだまだ進化する

DIYスポット、パーク、ストリート…スケートは常に遊び方を更新してきた。
今回の「ビル丸ごとランプ化」は、その究極形。
今回のRed Bull Building Dropは、ただのイベントじゃない。
スケートがまだ進化の途中にあるってことを、サンドロ・ディアスが自分の体で証明した瞬間だ。
Photo & Source: Red Bull Content Pool